みすどです。
ネタバレ注意!!
未プレイは回れ右!↓こちらの記事をどうぞ。
"我こそはゲーマーだ"と思う方、是非ともこの記事の先へ進む前に自分の手でプレイしてみてほしいと思います。
ネタバレを読んで済ませてしまうにはあまりにも勿体無い。
ハイカロリーで過酷でとんでもないゲームですが、それでも挑んだ者だけが決して苦しみだけではない上質な体験を得られるゲームです。
どうかゲーマーたるあなたのゲーム人生に、Void Strangerのいち体験が刻まれんことを。
ちなみにこのツイートでギャーギャー騒いでるのは初回のバッドエンドにたどり着いたときでした。
この時の比にならないレベルでゲームが壊れていくことをみすどくんはまだ知らない。
リザルト
ここまで見たらクリアってことにさせていただけませんか?ダメですか??
まだ見てないエンディングありそうなんですよね、シューティングパートは永夜返しの3枚目でピチュったんですがあれ完走できるの?無理じゃね?
DIS以降のあれこれ
途中から思ってたことではありますが、迂闊に「やってみてくださいね〜^^」とか言えなくなった。な〜〜〜んなんすかねこのゲームホンマ。褒めと呆れと畏怖が3:1:2くらいです。
"DIS"の入り口を見つけたときのトキメキは言葉では表せません。ひとつ前の画面で長いこと詰まってたから余計にね。
ここホンマにさあ。
実は30分くらいで偶然気づいたんですけど、さすがにじゃない?さすがにじゃないですか?お?
勘とひらめきと洞察力で進んだら進んだで、最後の最後で「このゲームのこと理解してます?わかってないならお出口はあちらですよ^^」とか言われました。やっとることがもう某遺跡なんよそれは。もう1周してきましたとも。ええ。
名前までははっきりしないけど、改めて見に行ってみるとわかるもんだなと。
見返しに行くまではMonがもっと下のほうだと思ってたから詰まっちゃいましたね。
ここ、戦闘前のスクショ撮ってなかったらガチで詰んでたかも。というか戦闘前のスクショ見て気づいたのは勝ってからなんですよね。
正攻法でやってて足場復活するところまではいったんですが、その後同時攻撃仕掛けてくるのがさすがにキツすぎた。
俺が勝てたのはひとえにラヴォス・コアとの戦闘経験のおかげです。ありがとうクロノ・トリガー。
正直な話!ストーリーに関しては割とこれだったりする。
考察しようにもエンディングによって歴史が分岐してたりするように見えるからちょっとしんどいわというところ。クリスタル残ってるから全エンド回収できてるとも思えない。
この辺りの"ゲーム的"表現がすっごい好みでしたね。後述するけどただただやりたかったんだろうなあって。
開発室・ゲーム通しての所感
A system erasure game.
実は、DIS前に行き詰ってた時にこの印(System Erasureのロゴ)を作ろうとしてみたことあったんですよね。
細部が違ったんでダメでしたが偶然たどり着かなくてよかったかも。まあ偶然たどり着いた人用のメッセージもあって笑っちゃったけど。
色々お話もありましたが、全部開発者が本当に伝えたかったことなんだろうなと思います。
でもこれが伝えたいから作った、ではないとも思う。おそらくこのゲームを仕上げるうえで本当にぽろっと零れ落ちた本音のようなもので。
とにかくあれこれと自分に表現したいゲームを盛り込み、パートナーにダメ出しをくらい、表現したいゲーム空間が拡張を重ねていき……。
作りたいから作ったんだろうし。
作ったからには少しでも多くの人に理解してほしいんだろうし。
でも練り上げた世界とそこにいる人物たちの苦悩は”生半可な体験でこの物語を味わいつくす”ことを許さなくて。
製作者としての様々な葛藤がゲームそのものに重なって怨念さながらに渦巻いているように感じます。
奥のほうのロータスイーターマシンフロアで左下にクリスタルが埋め込まれていたり、VOIDエンドで23Fの印を提示してくれたりというのは、製作者自身がこのゲームに対して残したささやかな反抗なんじゃないでしょうか。とっかかりを機に気づいてほしいというか。
ゲーム自体の"層"を一段潜るごとに、ゲームを通して本気で対話をさせられている気分でした。お前はうちの子にふさわしいゲーマーなのか?と。
厳しすぎるだろう!という部分にはちゃっかり抜け道が用意されていたり(リトル編の装備とかね)、終わってみると案外親切なゲームだったなとは口が裂けても言えない。
言えるかァ!!
少なくともLA-MULANA2作の経験がなければ53Fで投げ出してるんですよね!?「ここはどこか。」並みにエグいこと言ってますよあれ!?パワポで画像並べてても7~8時間くらいうんうんうなってたし!!
このゲームも無事愛憎渦巻くゲームの仲間入りです。
この楔は死ぬまで外れることがないんだろうなと。嬉しいけどね。
語りたいことは山ほどある
山ほどじゃ足りない。星の数ほどあるわ。
ひとつしかないSteam実績がいい味出してるよね、とか。
あれ何回も取得できるのどういう仕掛けなんだろう?
実際にSEのロゴ印まで見た人って5%いるかどうかだと思うんですよね、つまりLA-MULANA初代のクリア率くらいとみてます。
驚異の100%
グラフィック良すぎ、とか。
正直最初の杖取った瞬間ぶったまげましたよ。
全体通して結構ジャパナイズドなかわいさを感じたんですがいかがでしょう?触ったインディーズだとフェノトピアが雰囲気近いかな。あの作品キービジュが日本人ウケしなさすぎてもったいないんだよな。
BGM良すぎ、とか。
どのBGMもとても耳に残る。それでいてこの解像度の低いゲームにピタリとハメてくる。音色のチョイスが決してゲームから外れないんですよね。
一番好きになった「... ad astra」(to the starsの意らしい)まで含めて主だったパズル面のBGM名は全部そうですね。カービィのレベル名が元ネタなのかなあ、そうだったら嬉しいね。
ホントに無限に語りたい!GrayはどっからAddの意思が介入してたんだろうとか、それでもLilyのことが大事だったのは最初から最後まで嘘偽りなくGrayの気持ちだったんだろうなあとか、Lilyはちゃんと風呂入れよとか、結局Levにだいたいの人が振り回されたんでいいの?とか、GとLとLの3人が揃うことって結局なかったのかなとか、3人そろって仲良く過ごしてくれとかぬあああああああああああ
わかってないこと
・ショートカットルートのピクロス。あれ結局なんなのかわかってない。
・「W」の文字がゲーム内で検閲されている理由。
・BRエラー出した後好き放題歩いてるとしまっちゃうよしてくる謎の人形
・あなたの印(あれは記憶装置に潜伏していたAddでいいんだろうか?24回つついたときのシルエットは彼女にそっくりだった)
・「巨大な死骸」を6回つついた後出てくるクリーチャー
つくづく謎の多いゲームですこと。全部が全部答えがわかるとも思ってないけど。
むすび
ネタバレ配慮版とも被る内容ですが。
やることなすことすべてに手ごたえが返ってくる、とても遊びがいのあるゲームでした。あまりになんでも反応があるせいで本筋の「パズルクリアしろよ」って点を忘れてて詰まりかけたのもご愛敬。
その説でお世話になったりこのゲームに引き合わせてくれたのす氏、日本語化パッチ作ってくださったおの氏、とんでもないもんを産み落としてくれやがったSystem Erasure(フィンランド人のグループらしい)、本当にありがとうございました。
初めてVoidedを聴いたときの興奮と混乱、感動。
破壊者Grayを見たときの爆笑。
ステータスインジケータに乗り込んだ時の困惑と衝撃。
Eusの印を解けたときの歓喜。
Littleモードの苦しみ。
Bee探しの時間だ!のトキメキ。
DISへ踏み込んだ瞬間の***。
全てが鮮やかなモノクロの体験として心に残っています。
願わくば、この偉大なる狂気の片鱗を味わえるゲーマーの多からんことを。
よりよいところを目指したその先で、またお会いしましょう。